【追記】6月13日(火)、政府は「こども未来戦略会議」を開き、「次元の異なる少子化対策」の方針を決定しました。そこで2024年10月分から児童手当を拡充すると表明、所得制限の撤廃と高校生まで支給期間を3年間延長して第3子以降は3万円に倍増すると発表しました。
2024年の通常国会で関連法案を提出するそうです!
政府が様々な少子化対策を出している中、児童手当が高校卒業まで拡大されることに多くの人が関心を寄せています。
そして、岸田総理が「若者、子育て世代の所得を伸ばすことに全力を傾注していく」と発言したことが大きな話題となり、「若者の所得」がトレンド入りするほど注目されています。
現在、児童手当をもらえるかどうかに所得制限があったり、世帯年収ではなく受給者の年収が関わっていたりする点で疑問に思う声が多く上がっていました。そんな声が届いたのか、児童手当を拡充する案がさまざま出されていて、その一つが「高校卒業まで支給するか」というものです。
2023年3月31日に出された少子化対策のたたき台にあった内容ですが、検討された結果が6月に策定予定である「骨太方針2023」に具体的に盛り込まれるようです。
6月13日発表の児童手当拡大のポイント
①対象年齢が中学生修了→高校卒業まで(18歳まで)に拡大
②所得制限が撤廃され、一律支給される
③第3子以降の支給額が倍増(3万円)
④2024年10月分から拡大
この記事では、
・児童手当の高校卒業まで拡大されるのはいつから?
・対象者や条件は?
・支給日はいつになる?
という疑問に答える内容をまとめました。
児童手当の高校卒業まで拡大されるのはいつから?
【追記】6月13日の「こども未来戦略会議」で、2024年10月分から児童手当を拡充する(①所得制限の撤廃②高校生まで支給期間を3年間延長③第3子以降は3万円に倍増)と発表されました!
つまり、2024年の10月分の支給から高校生も対象になるということですね。
なぜ半端な10月分からなの?という疑問が出てきますが、2024年の通常国会で関連法案を提出するとのことなので、法律の整備を行ってからの支給になるからだと思われます。
詳細は6月に策定予定である「骨太方針2023」に具体的に盛り込まれる予定になっています。
対象者や条件は?
対象
2023年5月現在、児童手当は日本国内に住民登録があり、中学校修了までの児童に支給されます。
現行の児童手当のルールは、ポイントを絞ると次のようになっています。
①児童手当の支給対象は中学卒業まで(15歳になって初めて迎える3月31日まで)
②所得制限があるが、この場合の所得は受給者の所得となり、世帯所得ではない
③ひとり親世帯でも生活保護世帯でも、支給は15歳まで
この「15歳になって初めて迎える3月31日まで」というところが、「18歳になって初めて迎える3月31日まで」に変わるということですね。
所得制限
【追記】2023年5月現在の児童手当は所得制限があり、世帯で最も年収が高い人の収入が1,200万未満の家庭に支給されますが、この所得制限が2024年10月分から撤廃すると発表されました。
現在の支給額は以下の通りです。
児童の年齢 | 支給額 |
---|---|
3歳未満 | 一律15,000円 |
3歳以上 小学校修了前 | 10,000円 (第3子以降は15,000円) |
中学生 | 一律10,000円 |
高校生への具体的な支給額はまだ発表されていません。
多子世帯への加算
【追記】6月13日の発表では、児童手当が第3子以降は3万円に倍増するとのことです!
現行では3歳以上小学校卒業までの子どもがいる家庭に「多子世帯への加算」がおこなわれます。
【現行】
第1子・第2子:1人につき10,000円
第3子以降:1人につき15,000円
↑第3子以降が2024年10月分より3万円になる
ここまで増額されたら、たくさんお子さんがいる家庭が助かるよね!
支給日はいつになる?
今回のたたき台では、支給方法が変わるという話は出ていないようです。
現行では、申請月の翌月分から支給され、その後は4ヶ月分がまとめて年3回に分けて支給されます。
おそらく、このルールは変更されないと思われます。
例えば、10月は6・7・8・9月分、2月は10・11・12・1月分、6月は2・3・4・5月分が振り込まれます。
その月の何日に振り込まれるかは自治体によって変わるため、お住まいの自治体や市町村のホームページをご確認ください。
まとめ
6月13日発表の児童手当拡大のポイント
①対象年齢が中学生修了→高校卒業まで(18歳まで)に拡大
②所得制限が撤廃され、一律支給される
③第3子以降の支給額が倍増(3万円)
④2024年10月分から拡大
財源確保をどのようにするかはまだ決まっていないようですが、上記のように変更されれば、子育て中のご家庭や今後子どもについて考えている方々への明るいニュースになりますね。
ここまでお読みいただきありがとうございました。